ミネストローネ

イタリア・トスカーナ州修道院の廊下を歩いていると、少しだけドアが開いている部屋がありました。そっと覗いてみると、それまで昼食を取っていた修道僧がちょうど去ったあとで、木のテーブルの上にはお皿やカトラリーが置かれた状態のままです。しんと静まり返った広い部屋の正面の壁には大きな「最後の晩餐」の絵が飾られ、ミネストローネの香りが部屋中に漂っています。この幻想的な光景は今でも私の脳裏にはっきりと焼き付いていて、キッチンでミネストローネを作ると、鮮明にあの修道院での記憶が蘇ります。

このミネストローネは蕎麦の実入り。信州の地元野菜と豆をたくさん入れ、冬は薪ストーブの上でじっくり具材が溶けるぐらい煮込みます。

今朝の気温は0度。ミネストローネで身体を温めたい今日この頃です。