シンガポール焼きそば

シンガポールは東京23区と同じぐらいの大きさの共和国の中に中国人をはじめ、マレー人、インド人、アラブ人など、いろいろな民族が共存しています。自然林がないため、人工的に木が植えられていて、街はゴミひとつ落ちておらず、その光景は違和感があるほどですが、多民族国家だけあって、多種多様な食が楽しめるのが魅力です。
友人のコンサートを観るために、シンガポールに2日間だけ滞在したのですが、朝はスイカのフレッシュジュース(これが実に美味しかった)とクロワッサン、ランチはホテルの近くでベジの中華料理、午後は台湾の店で岩茶を楽しみ、そして友人のコンサートを観た後、夜はスパイシーなエスニック料理を食べて大満足の一日が終了。1日でこんなに世界の食が楽しめる場所はそう滅多にないかもしれません。様々な肌の色をした人たちが行き交うこの小さな国は、実にインターナショナルで、いつもオープンな空気が流れています。

この「シンガポールの焼きそば」はそんな多民族国家ならではのテイストで、醤油とカレー粉を使います。麺は台湾の細いビーフン、ガーリックと生姜の香り、唐辛子の辛さ、大盛りでペロッと食べられてしまう美味しさです。
(『野菜料理の365日〜しばにさんちの食卓」にレシピ掲載)