晩秋の月と木々

生い茂った緑の山も好きですが、葉が落ちて幹と枝だけになった木々の美しさは喩えようがないほどです。葉で隠れていた1本1本が自由に伸び、曲がり、そのどれもが完璧なバランスを描いているのが分かります。冬になると枝が霧氷で覆われて、ガラスの絵のようになります。

友人F氏が撮ったこの写真がとても好きで、時々この写真を眺めて楽しんでいます。青い夕暮れ、冷んやりと澄んだ空気、木々の線の美しさ、中央には月がひっそりと浮かび、何とも幻想的。こんな晩秋を迎えると、もうすぐこの山も厳しい冬が訪れます。