霧氷

霧氷は暗く、寒い冬の中で花が咲いたように明るく輝き、景色を一変させてくれます。太陽の暖かさで霧氷がハラハラと音を立てて落ちていく様を見ながら、氷点下１０度の乾いた空気の中で散歩を楽しむというのは何とも贅沢な冬の過ごし方です。

先日、現代音楽作曲家アルヴォ・ペルトのピアノ曲を聞きながらこの景色を眺めたときは、あまりの美しさに鳥肌が立つようでした。どう言葉で表現していいか分かりませんが、まるで幻想と現実の狭間で、すべてが静寂に包まれ、頭が空っぽになり、音楽を聞いているのに音のない世界にいるような、そんな感覚です。魂を動かされた瞬間でした。

今日の気温はマイナス５度。雪が降っています。厳しい冬はまだまだこれから。薪ストーブと土鍋料理で乗り切ります！