シャクナゲ

我が家のシャクナゲの花が咲きました。実はこのシャクナゲは10年に1度、たった一輪しか咲かないのです。この山に住み始めて22年。このシャクナゲの花を観られたのは今回を含めて2回だけです。久々のご対面です。それにしても10年に1度だなんて、よっぽど植えた場所が悪かったのでしょうねぇ。シャクナゲには申し訳ないことをしました。

シャクナゲの思い出と言えば20代の頃、ネパールのヒマラヤ・トレッキングを2週間ほどしたことがあります。毎日、朝7時頃から歩き始め、夕方6時頃まで歩き通しでクッタクタに疲れてる中、いつもこの花が景色にありました。アンナプルナ・ベースキャンプ(標高4100m)までの道中、中国製インスタントラーメン、石入りチャーハン、ダルバート(豆のカレー)の食事だけでガリガリに痩せてしまった身体も、この花を見ると元気がでるんですよ、ほんと。肉食ドイツ人の男性たちもギブアップして下山していく中、粗食でガリガリの自分が半ベソかきながらでもベースキャンプまで登れたんですから、あの体験は本当に貴重でしたねぇ。
シャクナゲの花を見るとトレッキングの体験、匂いや精神状態さえも蘇ります。10年に1度しか蘇りませんけどね。