揚げ南蛮つけうどん

鴨南蛮をイメージしたつけうどんです。そもそもなぜネギが「南蛮」と呼ばれるようになったか...。ウィキペディアで調べたら江戸時代に来日した南蛮人(渡来したスペイン人やポルトガル人)がネギを好んで食べたことからそう言われるようになったらしい。ふむ、南蛮というのは辛い料理のことではないんだな。

下仁田ねぎをごま油でジュっと焼いて、濃いめのつゆ、油揚げ、キノコを入れて一煮立ちさせます。すり鉢Chaiで白胡麻を粗ずりして、生姜をたたき潰しながら擂ります。レモンの輪切り、揚げ玉、あおさ、ごま油、七味唐辛子を入れ、熱々のつゆを入れば出来上がり。茹でて冷水で締めたうどんをつゆにつけて食べます。食べ終わったらつゆに熱湯を少し足して最後の一滴まで飲み干します!
今回は稲庭うどんを使いましたが、蕎麦でも美味しそう。レモンの輪切りがこの料理にはかかせない。

今読んでいる佐藤初女さんの本の中で「つくることは哲学なのではないか」という文章があります。
なるほど、料理をちゃんと観ていくと、そこから分かり得ることが多々あります。油揚げ1枚、ネギ1本がその人の生き方に繋がっていく....。大げさかな。でも料理って自分のブレを正すのに一番身近な方法だと思う。たしかトイレ掃除で悟りを開いたお坊さんがいましたよね。ネギ1本が宇宙まで広がるのだー。
どんな小さなことでも、誰も気が付かないことでも、一筋に光を通していくとその先に真実が見えてくる。今はどんどん短いスパンで結果を求められる時代だけど、本当は長〜い時間をかけてひとつを見出すことの方が宝だな。