ベリーポットパイ

冷凍庫の奥底にひっそりと置かれてあった冷凍のベリーミックス。賞味期限はとっくの昔に過ぎていたのですが、捨てるには忍びないので焼き菓子を作ることにしました。
頭に浮かんだのはフルーツコブラー。パイの一種ですがその作り方は様々で、作り手によってフォルムもテキスチャーも違います。下層にケーキ生地を流し、フルーツをのせて焼く方法や、その逆で下層にフルーツを入れる方法。生地もやわらかめ、固め、サックリ、しっとりと、こんなに作り方にばらつきのある菓子も珍しいかもしれません。何度かコブラーを作ったことがある私としては、この正体不明のコブラーを何とかすっきりした形で自分流のお菓子にしたいと思いました。そして考えついたのがポットパイ。ポットパイとはシチューを容器に入れてビスケット生地でふたをして焼きあげるアメリカ料理ですが、それをお菓子で作ることにしたのです。コブラーとは少し違うお菓子になりましたが、頭の中でバラバラだったものがギュッとひとつにまとまり、モヤモヤした気分が解消されました。

サクっと軽い生地、甘酸っぱいベリー、リコッタチーズ、美味しい!
ダージリンティーと一緒に。