新入荷情報

「日本の台所道具」ということを真剣に考える日々です。
「道具力」が台所に立つ人の「料理力」に直結すると思うから。

古き良き台所道具がどんどん失われる今日この頃。そう言えば先月、ある調味料の講習会に行った時に、昔ながらの製造法で調味料を作っている会社の社長さんが「安価になる、ということの裏をちゃんと見なければいけない」というようなことを仰っていましたっけ。

studio482+で新しい台所道具が2つ仲間入りしました。

創業225年、江戸時代から続く日本橋の台所道具専門店「木屋」の「台所甕」と「皮引き」。
studio482+でお取り扱いしている「薬味寄せ」を加えて、木屋の台所道具が3点となりました。


【台所甕】
縄文時代からすでにあったと言われている甕は、保存容器としてずっと昔から日本にありました。
梅干し、味噌や醤油などの調味料、作り置きしたお惣菜など、腐敗を低め、味を保たせる役割を持つ優れモノです。プラスティック容器よりも甕に入れた方が食材がマイルドになり、長持ちするのは土の働きでしょうか。
いつも思うのですけれど、自然から生み出されたモノには不思議な力があります。
甕は3寸、3寸半、4寸と3種のサイズがあります。


【皮引き】
台所で使う便利な道具としてピーラーがありますね。
私も某メーカーの(ヨーロッパの会社)ピーラーを使っていました。便利だし、全然文句もなし、でしたけれど。皮を剥いたり、芽取りをするとすぐに詰まるし、刃以外の部分がプラスティックで...。
そんなときに木屋の「皮引き」を見つけたわけです。
まずハンドルが天然木で、持った時に気持ちがいい。木屋は元は刃物屋さん。だからこの皮引きも包丁の素材「ステンレス鋼」を使っています。切れ味抜群で、しかも刃の部分の幅が少し広いので皮が引っかかることがない。両端の芽取りも穴になっていないから詰まることがない。
見逃しそうな台所道具だけれど、細部への配慮が素晴らしく、小さな巨人です。


「台所甕」3寸の商品ページ
http://studio482.theshop.jp/items/5563279

「皮引き」の商品ページ
http://studio482.theshop.jp/items/5563231