モロッコ・タジン

スペイン、グラナダ県のアルプハーラにある小さな一軒宿に泊まったのは2002年12月です。フランス人のシェフに野菜料理とデザートを7品教わりました。彼はゲイだったのですが、ゲイらしからぬ厳しさで(笑)、テキパキと教えてくれます。マンツーマンで教わったのですが、彼は説明するだけで、こちらが1から10まで、すべて作らなければならないというスパルタ教育。結構ハードな料理教室でした。でも個人的にはそれがすごく楽しかったんですけどね。

ジブラルタル海峡を渡れば北アフリカという場所がら、アンダルシア地方の料理はスパイスをよく使います。シェフから教わった料理はモロッコの香りのするものが多かったのですが、そのひとつがタジン。インドカレーとは異なるスパイスを使い、ドライフルーツやナッツを加えたエキゾチックなシチューです。本来は野菜の水分だけで煮込みますが、彼は水を加えて作ります。意外とその作り方はシンプルで簡単です。

やっぱりこの料理はクスクスと食べるのが一番! でも我が家にはなかったので、今日はジャスミンライスでいただきます。ドライフルーツの甘みがスパイスと相まっていい感じです。
ちなみにタジンを入れたうつわは信楽焼の作家が焼いたもの。重厚感とヨーロッパ的な雰囲気があり、シチューにベストマッチです。